お腹が出ているメタボリックシンドロームの男性に薄毛が多いというのは単なるイメージではなく医学的にも根拠のある事実であり内臓脂肪の蓄積と高血圧そして薄毛は三位一体となって私たちの中年以降の男性を苦しめる現代病のトライアングルを形成しています。メタボリックシンドロームとは内臓脂肪型肥満に加えて高血圧高血糖脂質異常症のうち二つ以上を併せ持った状態を指しますがこの状態にある体内では慢性的な炎症が起きており血管がダメージを受け続けて動脈硬化が急速に進行しています。動脈硬化が進めば当然頭皮への血流は悪化し髪に栄養が届かなくなるため薄毛が進行しますがメタボと薄毛の関係はそれだけにとどまらずインスリン抵抗性という問題も深く関わっています。内臓脂肪が増えると血糖値を下げるホルモンであるインスリンの効きが悪くなるインスリン抵抗性が生じこれを補うために体は過剰なインスリンを分泌するようになりますがこの高インスリン状態が交感神経を刺激して血圧を上げるだけでなく男性ホルモンの産生を促進したり皮脂の分泌を増やしたりすることでAGAのリスクを高める要因となります。さらに脂肪細胞からは様々な生理活性物質が分泌されますが肥満になると悪玉のアディポサイトカインが増加しこれが血管を収縮させたり炎症を引き起こしたりして毛根環境を劣悪なものに変えてしまいます。また体重が重いということはそれだけ心臓に負担がかかり全身に血液を送るポンプ機能が疲弊していることを意味しており重力に逆らって一番高い場所にある頭頂部へ血液を押し上げる力が不足してしまうのも薄毛の一因と考えられます。このようにメタボ体型は薄毛にとって最悪の条件をすべて満たしてしまっている状態であり育毛剤を使う前にまずはダイエットをして内臓脂肪を減らすことが最も合理的かつ効果的な薄毛対策となります。実際に食事制限と運動によって体重を落とし血圧や血糖値が正常化したことで抜け毛が減り髪のボリュームが戻ったという事例は枚挙に暇がなく健康的な肉体を手に入れることはそのまま健康的な髪を手に入れることに直結しています。薄毛を気にして帽子で隠す前にお腹周りの脂肪を直視しジョギングを始めたり野菜中心の食事に切り替えたりすることで体の中から若返りを図ることが結果として男としての自信とフサフサの髪を取り戻す唯一の道でありメタボ脱出こそが究極の育毛法であると断言できます。