薄毛に悩み始めてから数年が経ち藁にもすがる思いで本格的な治療と生活習慣の改善に取り組み始めた私でしたが最初の数ヶ月は全くと言っていいほど変化がなくむしろ初期脱毛で抜け毛が増えたことに絶望し何度も諦めかけそうになりましたがそんな暗闇の中でふと訪れた治る前兆とも言える小さな変化が私を救ってくれました。それは治療開始から四ヶ月ほど経ったある日の朝のこと洗顔をしようとヘアバンドで前髪を上げたときにいつもなら後退した生え際が露わになって落ち込む瞬間なのですがその日は何かが違うと感じよくよく目を凝らして見てみるとかつて髪があったはずのツルツルだったM字部分に肉眼では見えないほどの微細な黒い点々が無数に現れていることに気づき最初は毛穴の汚れかと思いましたが指で触れてみるとザラザラとした感触がありそれは紛れもなく新しく芽吹いた命である産毛たちでした。その時の感動と安堵感は言葉では言い表せないほどで自分の毛根は死んでいなかったのだと確信できた瞬間から私の心持ちは大きく変わりそれまで義務感でやっていた頭皮マッサージや食事制限が未来の髪を育てるための楽しい儀式へと変化していきました。その後も回復のサインは次々と現れ始め次に気づいたのはシャンプー時の手触りの変化であり以前は洗髪中に指に絡まる抜け毛の多さに恐怖を感じていましたがいつの間にか指通りが滑らかになり排水溝に溜まる毛の量が目に見えて減っていることに気づいたときはシャワーを浴びながら一人でガッツポーズをしたほどです。またドライヤーで髪を乾かす際にも以前はすぐにペタンコになってしまっていたトップの髪が根元からピンと立つような反発力を感じるようになり風になびいた後でも手櫛でさっと直すだけでスタイルが決まるようになったことも回復を実感させる大きな出来事でした。さらに以前は頭皮が常にベタつき夕方になると脂っぽい臭いが気になっていましたがケアを続けていくうちに頭皮の皮脂バランスが整いサラサラとした状態が続くようになりフケや痒みといったトラブルも一切なくなりました。このように薄毛が治っていく過程ではいきなりフサフサになるのではなく産毛の出現抜け毛の減少髪質の変化頭皮環境の改善といった段階的な前兆が必ずありそれらのサインを見逃さずに自分を信じてケアを継続できたことこそが私が薄毛を克服できた最大の要因だったと今振り返って強く感じています。