毎日可愛らしく結ばれたポニーテールや、バレエのレッスンでのお団子ヘア。それは子供らしさの象徴であり、とても微笑ましい光景です。しかし、その髪型が原因で、お子さんの髪が薄くなってしまう可能性があることをご存知でしょうか。これは「牽引性脱毛症(けんいんせいだつもうしょう)」と呼ばれるもので、特定の場所の髪が継続的に強く引っ張られることで、毛根がダメージを受け、髪が抜けたり、生えてこなくなったりする状態を指します。特に、まだ頭皮や毛根が発達途中である小学生の時期は注意が必要です。牽引性脱毛症は、いつも同じ分け目にしていたり、毎日きつく髪を結んでいたりするお子さんによく見られます。症状としては、生え際や分け目の地肌が目立つようになるのが特徴です。初期段階では、髪を結ぶのをやめれば自然に回復することがほとんどですが、長期間にわたって強い力がかかり続けると、毛根が完全に傷んでしまい、永久に髪が生えてこなくなる可能性もゼロではありません。もし、お子さんの生え際や分け目の薄毛が気になる場合は、まず普段の髪型を振り返ってみてください。毎日同じ位置でポニーテールにしていませんか。ゴムをきつく縛りすぎてはいないでしょうか。三つ編みや編み込みを、引っ張りながら編んではいないでしょうか。思い当たる節があれば、まずはその髪型をすぐにやめることが第一の対策です。髪を結ぶ位置を日によって変えたり、シュシュなどの柔らかい素材のヘアアクセサリーを使ったり、時には髪を下ろして頭皮を休ませる日を作ったりするだけでも、大きな予防になります。髪を結ぶ際も、頭皮が引っ張られて痛くないか、お子さんに確認しながら優しく結んであげましょう。牽引性脱毛症は、原因がはっきりしているため、その原因を取り除けば改善しやすい脱毛症です。お子さんのおしゃれを楽しみながらも、頭皮に負担をかけない工夫を心がけること。その小さな配慮が、お子さんの大切な髪を未来にわたって守ることにつながるのです。
その髪型が原因かも?小学生の牽引性脱毛症