おしゃれのために毎日髪を結んでいる女性や仕事柄どうしても髪をまとめなければならない職業の人に忍び寄るのが物理的な力が原因で起こる牽引性脱毛症という種類の薄毛でありこれは他の脱毛症とは異なり本人の習慣を変えるだけで予防や改善が可能であるという特徴を持っています。牽引性脱毛症のメカニズムは非常に単純でポニーテールやお団子ヘアなどの髪を強く引っ張るヘアスタイルを長時間長期間続けることによって毛根に持続的な負担がかかり血流が悪くなって栄養が行き届かなくなったり毛包が萎縮してしまったりすることで生え際や分け目の髪が薄くなっていくというものです。特にバレリーナやダンサー客室乗務員など髪をきつくまとめる必要がある人やエクステを頻繁につけている人に多く見られますが最近では毎日同じ場所で分け目を作っているだけでもその部分に負担がかかり薄毛になるケースも増えています。初期段階では結んだときに頭皮に痛みを感じたりほどいた後に頭皮がジンジンしたりする程度の自覚症状しかありませんが進行すると生え際が後退しておでこが広くなったように見えたり分け目がくっきりと目立つようになったりして初めて事の重大さに気づくことになります。恐ろしいのは一度毛根が完全に破壊されてしまうとその部分からは二度と髪が生えてこなくなる可能性があるということでありたかが髪型と侮っていると取り返しのつかないことになりかねません。対策としては何よりもまず毛根への負担を減らすことが最優先であり毎日同じ髪型にするのを避けて結ぶ位置を変えたり休日は髪を下ろして頭皮を休ませたりするといった工夫が必要です。また結ぶ際もゴムでぎゅうぎゅうに縛るのではなくシュシュやバナナクリップなどの緩めのヘアアクセサリーを使ったりきつく引っ張らなくてもまとまるようなヘアアレンジを取り入れたりすることも有効です。さらに頭皮マッサージを行って血行を良くし硬くなった頭皮を柔らかくほぐしてあげることもダメージを受けた毛根の回復を助けるために効果的です。私自身も学生時代に毎日ポニーテールをしていて生え際の産毛がなくなった経験がありますがそれに気づいてからは髪型をローテーションさせ分け目もジグザグにとるように変えたところ徐々に産毛が復活してきました。牽引性脱毛症は自らの手で引き起こしている薄毛だからこそ自らの手で止めることができる種類ですので毎日のヘアスタイルが未来の自分の髪を痛めつけていないか一度鏡の前で見直してみることが大切です。