祖父がくも膜下出血を発症した話

私が小学生の頃、祖父がくも膜下出血を発症しました。私は学校に行っていたので、帰った時には祖父は救急車で病院に運ばれていました。すぐに処置がしてもらえ治療を経て家へと戻ってきましたが、後遺症が残り再生医療が必要となりました。もともと祖父は趣味程度ですが畑仕事をしていて、いつも外で動いている人でお酒が大好きで孫である私を可愛がってくれる優しい人でした。しかし病院から戻った祖父はまるで人が変わったようで、子供心に衝撃を受けました。脳卒中専門医で片方の体が麻痺をしてしまい自分で出来ることは限られていましたし、話す言葉も全然聞き取れませんでした。何より驚いたのは祖父の表情でした。いつもニコニコ朗らかな祖父とはうって変わり目には力がなく視線はどこを見てるのかもよくわかりませんでした。口も半開きでよだれが垂れていました。今思うと本当に申し訳ないのですが、私はそんな祖父を受け入れることができずに距離を置いて生活していました。そんなある日、お風呂に入っていた祖父を家族が少しの間1人にしてしまった事で、祖父は溺死してしまいました。動かない体で苦しかっただろうと思うといたたまれなくて、家族にとってとても悲しい出来事でした。